広末涼子さんのポールダンスシーンが凄い!映画「想いのこし」
私は映画には二種類あると思っていて、ひとつは「観て人生観が変わるくらい、観てよかった、素晴らしい二時間を過ごせた!」という映画。
もうひとつは、「二時間なんだったんだろう、私の貴重な二時間を返せ!」というくらいくそつまらない映画。
今回は「想いのこし」について、超主観的に感想を述べていきたいと思います。
以下、東映ビデオ(株)のサイトより引用
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INTRODUCTION
ある日、突然おとずれた《別れ》をどう受け止めるのか…。『想いのこし』は、この世に想いを残して去る者と残されて生きていく者の決して交差するはずのない《想い》をドラマティックに綴るエンターテインメント。
STORY
金と女に目がないダフ屋のガジロウ(岡田将生)、29歳。甘いマスクで次から次へと女を口説き、軽口でチケットを売りさばく生粋の遊び人だ。そんな彼にある日おとずれた不慮の事故……。幸い無傷で済んだガジロウだったが、その事故で亡くなったポールダンサーのユウコ(広末涼子)と、彼女の仲間たちが現れる。
小学生の一人息子・幸太郎(巨勢竜也)を残して逝ったユウコ、結婚式を目前に控えていたルカ(木南晴夏)、同級生に密かに想いを寄せていたケイ(松井愛莉)、そしてやり残した仕事を忘れられない元消防士のジョニー(鹿賀丈史)。それぞれがこの世に大きな未練を残し、大切な人に伝えたい《想い》を抱えていた。
死んでしまった自分たちの姿が見えるのは、ガジロウただ一人。そこで、ユウコたちはお金と引き換えにやり残したことを叶えてほしいと懇願する。「何で俺が?」と、嫌々ながらも大金に目がくらみ4人の未練を叶えることを引き受けたガジロウだったが、一人、また一人、彼らの《想い》を伝えていくことで、お金と女にしか興味がなかった《サイテー男》の心が小さく揺れはじめ、やがて大きく変化していく。
そして、一人息子を残してこの世を去れないユウコと残された幸太郎、母から子へ、子から母へ、それぞれの深い想いと愛を知ったとき、ガジロウは思いもよらぬ行動に出る。物語は、誰も想像しなかった感動のクライマックスへと動き出す。
[2014年11月 全国劇場公開作品
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という、要するに事故で亡くなった4人が、唯一自分たちの姿が見える男に、想いのこした事を代わりにやってもらうというストーリーです。
感動ものなのかな?と思って観始めたら、ま~あ突っ込みどころが多くて多くて!
でも、唯一ここだけは観てよかった!というポイントは2つ!
①高橋努さんの泣きの演技が素晴らしく、前後が全くわからなくても、その場面だけ観て号泣できる!
②広末涼子さんのポールダンスシーンが素晴らしい!
この2つだけでも観た価値があったと思うのですが、あまりにもツッコミどころが多すぎました。
※以下ネタバレです↓
まず!
主人公ガジロウがゲスすぎる‼
女をとっかえひっかえひっかけて、チケット転売を生業とし、あげくのはてには転売の取り分を数えながら歩いていて風でとんだお札を拾おうと道路に飛び出て、車にひかれる。
この引いた車にのっていた4人が対向車と衝突して死亡し、原因のガジロウはのうのうと生き延びる。
こんなヤツのせいで4人は死んだのかと思うと、ムカムカして内容が入ってこない!笑
そして男は、4人の遺族に、慰謝料を請求する。責任転嫁もはなはだしい‼
金が手には入ればなんでもやるクソ野郎のガジロウ。結婚式をどうしてもやりたいというルカ。
まずはこの二人の利害が一致し(百歩譲ってもガジロウ得しすぎだけど)、ガジロウはルカが貯めていた貯金全額をもらうかわりに、結婚式を代行することに。
ドレスをきて、嫌々ながら新郎とキスをするのだけど、キスした後にファっとルカの姿になる。
まずこの時点でどんな状態だよ!とツッコミたくなるのですが、
ここで新郎役、高橋努さんの名演技‼
「ルカ………………死んじゃダメだろう………」
ん~文章では伝えきれないんですが、この声を聴いた瞬間にぶぁっと涙が溢れてティッシュで鼻を5回かみました。
そしてルカのカラダが薄くなり、ガジロウの姿に。
どうやら想いのこしたことを終えると、成仏するようです。
こんな調子で同級生に想いを寄せていたケイ、やり残した仕事を忘れられない元消防士のジョニー、小学生の一人息子・幸太郎(巨勢竜也)を残して逝ったユウコの未練をやり遂げていき、無事全員成仏します。
ガジロウが代わりに遂行していく事に対してまわりの人間がそれを受け入れる状況が非現実的であんまり受け入れられなかったのですが、
最後にユウコの願いを叶える時、母親がポールダンサーなことでイジメを受ける幸太郎に、実際に自分が踊るポールダンスを見せることで、かあちゃんのカッコいい姿を教えるっていうエピソードはまぁまぁ感動しました。