実力派俳優陣のリアルな演技が必見!映画「パレード」
久しぶりにいい映画に会った!
もっと早く観ればよかった!
________以下引用
[原作]吉田修一×[監督]行定勲
[出演]藤原竜也×香里奈×貫地谷しほり×林遣都×小出恵介
現代に潜む闇を切り取った、深遠なる衝撃の問題作ー。歪みはじめる、僕らの日常 やがて待ち受ける衝撃の結末。共感できるあなたに闇が訪れるー。
STORY
「嫌なら出ていくしかなくて、居たければ笑ってればいい」都内のマンションに暮らす男女4人の若者達。几帳面で健康オタクの会社員・直輝(藤原竜也)、自称イラストレーターの未来(香里奈)。無職で恋愛に依存している琴美(貫地谷しほり)、先輩の彼女に恋している大学生の良介(小出恵介)。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、”本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼のサトル(林遣都)が加わり、町では女性を狙った暴行事件が連続して起こり始めた。穏やかだった日常は歪み始め、やがて思いもよらない結末が彼らに訪れる・・・。友達、恋人、一緒に暮らしている人・・・あなたは本当にその人のことを知っていますかー?
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私がオススメしたいポイントは3つ!
①キャストが実力派俳優モリモリ!なまなましくリアルな演技が見所!
②この映画は何を伝えたいんだろう?と考える余韻を与えてくれる
③香里奈さん、藤原竜也さんのラストシーンがなんとも絶妙!伝えたいことはこのワンシーンに込められていた‼
*以下ネタバレです。
平凡な4人のルームシェアに見えるが、藤原竜也さんが出ている時点でもう何か期待しちゃう。
お互い仲良くみえて、実は本当のところは何も知らない。
深く知れば一緒にいられなくなることを感じ、表面上の仲良しごっこを楽しんでいた4人に、突如男娼のサトルが現れ、関係をかきみだす。
それぞれ闇を抱えているのだか、なかでも一番ヤバいのが直輝(藤原竜也)。
なんと、巷でニュースになっている連続殺人事件の犯人だった。
犯行現場を目撃したサトルは直輝に「うちに帰ろう、みんな知ってるんじゃないかな」という。
うちに帰ると、そこにはいつものと変わらない3人の姿、談笑があった
泣き崩れる直輝
何やら休日に遠出しようという話をしていたらしく、
あきらかに様子が違う直輝を気にもとめず
「で、直木も行くでしょ?」と未来。
犯人を見つめる5人の顔は
哀れみでも悲しみでもなく
ただただ無表情
むしろ少し蔑んでいるような
直木を守りたいとかではなく、
ただ、自分達の楽しいうわべだけの関係を続けたいという気持ちの現れか
このラストシーンを観て感じましたのは
他人との関係なんて、上っ面で真実なんてわからないし、わかっていたとしても見ないふりしてうわべだけの付き合いをしていたほうが心地よい。楽しい。
といったところ。
観た後に良い意味で後味が悪くなる。
人間関係にモヤモヤしている人にこそオススメしたい作品でした!